576-767px(sm)
768-991px(md)
992-1200px(lg)
1200px-1400px(xl)
1400px-(xxl)
展示詳細「カブとは」
- <2025年08月03日>
- 展示開始
- <2025年04月18日>
- ページ作成開始
- <2024年03月09日>
- 資料調査開始
- カブスカウトの「カブ」とはウルフ・カブからきていて、「若いオオカミ」を意味します。
- ウルフ・カブのカビングはイギリスで生まれたものです。
- 一方で、日本のカブスカウトのカブスカウティングは、アメリカ流のカビングを日本人に合うように改められたもので、純粋なウルフ・カブとは異なるところがあります。
- イギリスにおいて、「スカウティング・フォア・ボーイズ」が飛ぶように売れ、少年たちの熱望によって始まったボーイスカウトですが、この年齢に達しない大勢の子どもたちが、創始者である「ベーデン-パウエル」に参加したいと頼み伝えるようになりました。
- そこで、その年齢の子どもにあった活動を考えるために、教育の専門家であるバークレイ女史の協力を得てウルフ・カブ(Wolf Cub)を創案しました。
- WOLF CUB'S HANDBOOKには、『ボーイスカウトに入隊するにはまだ年がたらない若いスカウトのことを、「ウルフ・カブ」と名づけます。』と記載されています。
- このウルフ(オオカミ)はラジャード・キプリング(Rudgard Kipling)の著書「ザ・ジャングル・ブックス」(The Jungle Books)をテーマにしています。
- ウルフとは名誉な称号であり、誰が一番最高のスカウトになるかというはげしい競争をして、最高点をとった若者がもらっていたようです。
- つまり、最高のスカウトのことをウルフと呼んでいます。
- 「ジャングルブック」の第1がキプリングによって1894年に、第2がその翌年に書かれました。
- この物語をバックグラウンドにしてベーデン-パウエルはウルフ・カブを創案し、「WOLF CUB'S HANDBOOK」を書き、初版が1916年に出されました。
- 1927年(昭和2年)「WOLF CUB'S HANDBOOK」は当時の「少年団日本連盟」によって翻訳され、「幼年健児教範」という書名で出版されました。
- 1927年の夏、佐野常羽が初めて中央実修所のカブコースを山中で開き、これが日本のカビングのスタートであったとされています。
- 佐野は「カブコース」を日本人として最初に修了し、純粋なウルフ・カブを日本に伝えましたが、文部省の訓令(昭和7年12月17日)もあってか、なかなか日本でなじむことはなかったようです。
- 戦後、米国流のカビング(カブスカウティング)が日本に導入され、漸次日本人の生活に沿うように改められていきました。
- ウルフ・カブとカブスカウトで大きな違いは、ウルフ・カブではまだスカウトではないと考えていること、年齢に限らずテストをパスすれば進級できることなどがあります。
- カブスカウトのカブとは何か、まちがって「下部」と思われることもあるとのうわさを聞き、手元にある「参考資料」を使ってまとめてみました。
- 「ウルフ カブス ハンドブック 復刻版」について、「解題」を含めて読み解き、間を埋めるためにその他の資料に記載されている言葉を追いかけるという感じで調べたものです。
- カブって何だろう?というみなさまのご参考になりますと幸いです。
- ロード・ベーデン-パウエル・オブ・ギルウェル著,(公財)ボーイスカウト日本連盟訳発行,「WOLF CUB'S HANDBOOK」,ウルフ カブス ハンドブック 復刻版,9-391.
- (公財)ボーイスカウト日本連盟,「解題」,ウルフ カブス ハンドブック 復刻版,5-7.
- ロード・ベーデン-パウエル・オブ・ギルウェル著,(公財)ボーイスカウト日本連盟翻訳,「SCOUTING FOR BOYS」,SCOUTING FOR BOYS,1-408.
- (公財)ボーイスカウト日本連盟,「B-P物語」,SCOUTING FOR BOYS,409-422.
- (公財)ボーイスカウト日本連盟,「成立の背景」,SCOUTING FOR BOYS,429-514.
- (公財)ボーイスカウト日本連盟,「カブスカウト隊長ハンドブック」,東京,2015,31.
Copyright © ボーイスカウト亀岡1団 All Rights Reserved.